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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■通訳・映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート ■中央アジア旅行アドバイザー メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2007年 04月 30日
![]() 「パサルガダエ」とは「ペルシア人のテント」という意味だとも言われます。 紀元前500年頃、キュロス大王によって建設されたアケメネス朝ペルシア帝国最初の首都であるパサルガダエは、ペルシア帝国勃興の地。 パフラヴィ2世は莫大な予算を投じ、世界各国からの来賓を古代アーリア風の豪華テントでもてなし、このパサルガダエに残るキュロス大王の墳墓の前で戴冠式を行いました。 「キュロス、王の中の王よ、安らかに眠れ。我々は生きている・・・」 アケメネス朝ペルシア建国から2500年-連綿と続くペルシア帝国の後継者であることをアピールし、パフラヴィ王朝の権威を全世界に誇示したかったのでしょう。 さらに、パフラヴィ2世はキュロス大王の墳墓の近くに自分の墓までも作りました。その後、イラン・イスラーム革命で祖国を後にしたパフラヴィ2世がそこに葬られることはありませんでしたが・・・ この地を訪れるのは今では観光客くらい。ペルセポリスに比べるとかなり閑散としたさみしい遺跡ではありますが、「ペルシア人のアイデンティティの根源」的場所であることは間違いありません。 ところが、このパサルガダエが水没の危機にさらされているというのです。 ファールス州では小麦・大麦などの生産が盛んで、この地にスィヴァンド・ダム建設計画が持ち上がっていました。アケメネス朝ペルシア時代の貴重な遺跡が水没してしまうことになるため、ダム着工に待ったをかける動きもある中、先日、アフマディネジャド大統領がファールス州を訪問した際、スィヴァンド・ダム着工にゴーサインを出してしまったのです。 文化遺産よりも経済を優先させるという現政権の政策の表れなのか、それとも現在の国教であるシーア派イスラーム以前の文化遺産保護には無関心なのか??? 文化遺産の水没で思い出されるのは、エジプトのアスワン・ハイ・ダム。 ダムの着工により水没の危機にさらされたヌビアの遺跡群を、ユネスコが莫大な予算を投じ移築させたのを記憶していらっしゃる方も多いかと思います。 世界遺産であるパサルガダエがどうなるのか、今後のイラン政府とユネスコの動向を見守っていくしかないのでしょう。 ■
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by yksilkroad
| 2007-04-30 16:27
| イラン
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Comments(1)
![]()
そうなんだーーー でもでも やっぱり 残さなくっちゃいけない って 私は 思います 歴史を 葬ってはいけないよ イラン国民は これに 関して 反対とか言っちゃいけないのかな??? 大統領 政府の 決断に 反対意見を いうのは 罪に なる なんてことは ないよね まさか 日本の 戦前じゃあるまいしーーーー ユネスコに 委ねる以前に 政府が 対応しなくっちゃいけないことじゃんよ 怒れる猫ママでした
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