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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2006年 04月 25日
これはシルダリヤ上流の流れ。
シルとは「秘密、神秘性」、ダリヤは「大河」という意味。あえて訳せば、「神秘性を秘めた大河」ということになるのでしょうか。 天山山脈に源を発するシルダリヤは青々とした豊富な水をたたえ、キルギス~タジキスタン~ウズベキスタン~カザフスタンへと2200キロを流れ、アラル海に注ぐ、アムダリアと並ぶ中央アジアの2大河川です。 先日訪れたタジキスタン北部のホジャンドの町にも、このシルダリヤがゆったりと流れていました。それを目の当たりにした日本人たちは 「下流ではアラル海が干上がったり大変な環境問題になっているのに、上流ではこんなに水が綺麗で豊か。意外だね。」 と口を揃えて驚いていました。 水源となっているキルギスやタジキスタンは水と緑あふれる山岳国で、水力発電も盛んです。そして、中流以降のウズベキスタンなどでは農業に大量の水を必要としています。 これは干上がったアラル海。 アラル海に浮かぶ島だった場所で、「船の墓場」とも呼ばれています。一面に放置された朽ち果てた船以外には、元湖の面影は見られません。湖面縮小が急激過ぎてたため船を移動させる余裕もなく、人々はこの地を離れざるを得なかったのでしょう。 アラルとは「島」という意味。島の多い湖だったためアラルと名付けられたこの湖では島にも人が住み、漁業が盛んでした。 1999年冬にアラル海を取材したことがあります。元々漁業を営んでいた住民達が集団移住した村を取材したのですが、水問題は深刻。塩害がひどく、飲料水も塩気の強いものでした。 ホジャンドの町でシルダリヤの川岸にたたずむと、その2200キロの流域-中流に住む人々やアラル海周辺に住む人々の面影が浮かんできました。
by yksilkroad
| 2006-04-25 17:48
| 中央アジア
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Comments(2)
Commented
at 2006-04-26 02:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
yksilkroad at 2006-04-26 03:23
確かにアラビア語起源で秘密・神秘という意味はシルですね。カザフ語などテュルク語系言語においても同様です。ただ、シルダリヤに関してはタジク人も同様の訳し方をしていました。タジク語はペルシア語系ですが・・・ 語源の綴りについては私には分かりません。
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