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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2006年 04月 03日
野には春を告げるノールーズの花が健気に咲き乱れる季節。日本では春分の日にあたる昨日は、イランではノウルーズ(ペルシア語で「新しい日」という意味)イラン暦の新年を迎えました。
中央アジア各国(こちらでは「ナウルーズ」と言う)でも、そしてクルド人たちも、この日を伝統的な新年とし盛大に祝います。 ←ペルセポリスの遺跡に咲いていたノウルーズの花 カザフスタンにいた頃、「ナウルーズはイスラム暦の新年で、中央アジアからトルコまでの地域では盛大に祝う」と習ったものですが、実はこれ、ゾロアスター教の新年の祝祭に由来します。現在ではテュルク系の人々が圧倒的多数を占める中央アジアにも、イスラーム以前のペルシアの伝統行事が根付いているというのは興味深くありませんか? ノウルーズはペルシア神話上の王ジャムシードを起源とします。 彼がこの日をノウルーズ「新しい日」と名づけ、祭りを執り行ったため、以来ノウルーズを祝うことがペルシア王の義務となったとか。ゾロアスター教を国教としたペルシア帝国。毎年この日には王の宮殿に、その広大な領土からは朝貢の列が次々に訪れたといわれます。 イランが世界に誇る世界遺産ペルセポリスはこのノウルーズを祝うために建設されたアケメネス朝ペルシアの春の宮殿。そんな朝貢の列や属国からの謁見の様子は、ペルセポリスの宮殿の壁のレリーフに鮮明に刻まれています。 右のレリーフはノウルーズの間にあるもの。獅子と牛が喧嘩をしているのが分かりますか? 余談ですが、ライオン(獅子)は太陽、そして王のシンボル。獅子舞いの起源はペルシアにあるのですよ。ライオンがシルクロードを通って中国に伝わり、そこで獅子舞いが完成し、日本まで伝わったのです。 獅子舞いにすっかり話がそれてしまいましたが、ノウルーズの過ごし方とペルセポリスについて、詳しいことはまた次の機会に。 新春-イランでも、中央アジア各国でも新しい1年がスタートしました。 ついでに私も気分を一新、今日からまた仕事に邁進しようと思っています
by yksilkroad
| 2006-04-03 13:09
| イラン
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