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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2016年 08月 09日
そういえば、つい先日のこと。バス停の写真を整理していたら、こんな写真が見つかり・・・
去年の今頃、グルジアでズグディディからトビリシへ向かう途中、踏切待ちをしていたら通り過ぎていったトビリシ発バトゥミ行の列車。 バス旅も良いけれど、私は昔から列車での移動が好きで(列車の車窓からはバス停ハンターは出来ないけれど…)、昔ながらにのんびりと走る列車に思いを馳せていたら、 「トビリシ⇔バトゥミ間でスイス製の2階建て車両導入へ」 (記事はこちら、ロシア語ですが、車両の写真や動画もあり) 先日、こんなニュースを見つけたのでした。 新車両はもう走っているはず。黒海に面したバトゥミは夏の保養シーズンですから、今頃は保養客で賑わっていることでしょうね。 昨今、旧ソ連圏どこでも、”世界基準”や”ヨーロッパスタンダード”を謳い、次々と新車両を導入し、運行時間の短縮を目指しているのはある意味、便利で歓迎すべき流れなのでしょうが… モスクワ⇔サンクトペテルブルグを3時間半ほどで結ぶサプサン号(ドイツ車両)、タシケント⇔サマルカンドを2時間で結ぶアフロシヤブ号(スペイン車両)やタシケント⇔ブハラ間を走るシャルク号、アルマティ⇔アスタナを13時間ほどで結ぶ高速スペイン車両…どれも何だか好きになれず。 列車で移動する=時間は気にせず、時速60キロほどでのんびり車窓を眺めながら移動すること。同じコンパートメントの人たちや、簡易寝台なら自分の周りにいる人たちが一期一会の運命共同体…だと思っている私ですから、速い=旅情に欠ける、という気がするのです。 そう言えば、ウズベキスタンでも8月20日にタシケント⇔ブハラ間で新しい高速列車の運行が始まるはずです。(ニュース記事はこちら) タシケント⇔ブハラ間が高速列車で所要3.5~4時間に。現状、シャルク号で所要6.5時間ですから、かなり早くて便利にはなりますね。 まあ、これ系の列車は揺れが酷いですし(日本の新幹線とはやっぱり違う)、旅情どころではないので、自分の旅では好みませんが。それでもロケの際などには移動時間の短縮という意味では重宝することになるのでしょう。 速さと言えば…こんな記事もありましたっけ。 「ウズベキスタンの列車が世界高速鉄道のトップ20入り」 (ロシア語の記事はこちら) 中央アジア諸国で唯一のトップ20入りで、17位だと記事にはあります。旧ソ連でランクインしているのは、ロシアとウズベキスタン。 最近では仕事で行くときには、タシケント⇔サマルカンド間はこのアフロシヤブ号の乗車率が意外と高いのですが、乗り心地はそれほど快適とは言い難く…座席もすべてが進行方向を向いているわけではないので、後ろ向きで時速250キロで揺られながら2時間…これ、結構きついと思います。時速60キロでガタンゴトンの旅ならばともかく…(笑)。 何はともあれ、列車の旅も年々便利になると同時に、昔ながらのあの、列車中でののんびりする、ある意味、生活のような家庭的な旅情というものは時とともに薄れていく傾向にあるのかもしれません。 そして、旧ソ連圏で活躍していた味のあるソ連製のлокомотив(機関車)が見られなくなる日もそれほど遠くないのかもしれないなぁ…と、少々さみしさも感じでしまう、頭の古い私なのでした。
by yksilkroad
| 2016-08-09 07:06
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