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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2010年 07月 13日
今朝、久々に目玉焼きを食べたのですが・・・目玉焼きといえば、苦笑とともに思い出されるのがウズベキスタン側のアラル海での出来事。
3月末のロケハンのときのこと。大アラル海の水際で車が泥濘にはまり、抜け出せないまま夜を明かし、まだ車を救出できていないという状況下でも朝食はしっかり作って食べる現地人のV先生。 ←ご覧の通り、まだ車は泥濘の中、朝食を食べ終わった頃。 この日の朝食のメニューは・・・温度の高くならないストーブの上の鉄鍋で調理した超オイリーな目玉焼きと焼きサラミにナン。 調理するところからしっかり観察していたら、鍋が温まらないうちに大量の油を注ぎ込み、油が熱くならないうちに卵を割っていました。低温の脂の中で踊る卵・・・そして極めつけは、脂たっぷりのサラミをそのあとに同じ鍋で油の中で焼くこと。 朝からこんなメニューに食欲減退するのはきっと日本人だけなのでしょう(笑)。現地人にとっては当たり前の朝食のようです。ムイナクのダミラちゃん宅でも朝食は目玉焼きの油揚げ(?!)でしたっけ。 そもそも、ムイナクから道なき道を半日走って水際まで行くというのに、そんな場所にゆで卵ならばともかく、生卵を食料として持っていくこと自体、日本人にはナンセンスとしか思えません。帰り道、残った卵が後ろの荷台から頭の上に何度落ちてきたことか、そして最後には私が卵を膝に乗せて車に揺られる羽目になったのですから。 このロケハンでの教訓を生かして、 「生卵はもう絶対に要らない! 食事なんてカップラーメンでも何でもいいから簡単なものにして。」 と宣言をした私でしたが、現地人スタッフがそんな私の意向を汲み取るはずもなく・・・ 後日、ウズベキスタン、カラカルパクスタンのクングラッドのバザールでの買出し風景。 お父さんから預かった買い物リストを見ながら買い物をするドライバー見習いのコースチャ君。やはりリストに入っていた生卵・・・!!! 「本当に彼らは生卵がないと生きていけないんだね。ま、しょうがないか・・・」 買い物に付き合って一緒にバザールを散策していたディレクター君と私は、思わず顔を見合わせて苦笑。 悪路を移動中に、この生卵が私たち二人の頭の上から降ってくることになるとはこのときには想像すらしなかった私たちでしたが・・・ そして、車がひっくり返りそうな旧湖底の悪路を移動中、突然後ろから降って来た生卵のケース。 割れた生卵はディレクター君とノートパソコンを直撃し、隣に座っていた私のコートにも・・・ 数日間はお風呂に入れない身には卵が頭にかからなかっただけラッキーではありましたが、これはさすがに笑い事では済みません。 さて、他のドライバーたちの様子はといえば・・・ 「あ~あ、もったいない!!!」 と、割れた卵と割れていない卵の仕分けに群がっていました(笑)。 どうしてこうも極地で食べることにこだわるのか、いまだ持って私には全く理解できませんが・・・ 列車での長距離移動中にも普段の家庭での生活と同じようなペースで車内生活をする彼らですから、それなりに理解してあげようと心がけるようにはしています。 ただ、油漬けの目玉焼きと焼きサラミは当分ご免こうむりたいもの。お湯を沸かせるカセットコンロがあって、紅茶とインスタントのマッシュポテトとカップラーメンがあれば私には十分です。
by yksilkroad
| 2010-07-13 19:35
| 中央アジア
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Comments(2)
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by
hasuge
at 2010-07-14 07:57
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初めまして、いつもブログ拝見させていただいています。今日の生卵の話は面白いですね。つまらない疑問なんですが、車に積む際に、われないような工夫はしていないのでしょうか。例えば、箱に砂を入れて、それに埋めておくとか。日本でも、昔は籾殻に埋めていた、ああいうやり方のことです。
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by
yksilkroad at 2010-07-14 11:47
hasugeさま、初めまして。コメントありがとうございます。卵が割れない工夫ですか・・・もちろんしていません。紙製の卵パックをビニール袋に入れて積んでいました。箱に砂! いいアイディアですねぇ。アラル海になら砂はいくらでもありました! 次はこの方法で運ぶようにアドバイスしてみることにしましょう。とはいえ、油漬けの目玉焼きを食べたくはありませんが(笑)。
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