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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2008年 09月 01日
今日から9月。
秋の気配が感じられるようになりましたね。 今月は中旬からキルギス~カザフスタン~ウズベキスタンへ行くことになっているので、しまい込んであった現地の通貨を数えてみることに。 出かけにはいつもバタバタとして引き出しに忘れていくからでしょう。ウズベク・スム、キルギス・ソム、カザフスタン・テンゲ、ロシア・ルーブルなどなど、数えてみると結構な額が揃っています。 カザフスタンのテンゲに至っては、2007年頃からは流通しなくなった旧札まで1200テンゲ(約1000円)も出てきました。これって、去年の秋はまだ使えていましたが、今でも使えるのかしら?! 現地にいると全く気にもならないのですが、羊を食べる国の紙幣には羊のにおいが染み込んでいるようです。(ちなみに、ロシア・ルーブルは羊臭くありません。) というわけで、以下、お札にまつわる思い出話を。 *********************** 中央アジアで唯一、闇両替市場が存在するトルクメニスタン。 公定レートは$1=約5,500マナト、闇だと約23,000マナトとなると、闇両替しない外国人はいないでしょう。 マーリの町に宿泊していたある日のこと。 朝の出発前に突然、フロントで 「今日の午後、社長が来るので、それまでにチェックアウト(2日後)までの宿泊料金を全額支払ってください。」 と突拍子もないことを言われ、通りを挟んで向かい側にたむろする闇両替商たちのところへ走りました。 1泊60ドル弱の宿泊料ですが、5人分の4泊分ですから1200ドル相当。マナトにして受け取ると、10000マナトと5000マナト紙幣の札束の山! これでは、受け取ったマナトの額が正しいかどうか確認のしようもありません。 ひとまずは闇両替商を信用するとして、そのままホテルのフロントに支払うことにしました。 フロント係の女の子はさすがに慣れたもの。 これほどの札束の山にもさして驚きもせず、 「今、額を確認するので、少しお待ちください・・・」 と計算を始めました。 紙幣カウンターと計算機を駆使して何度も計算するのですが、なかなか額が合いません。 一度紙幣カウンターに通しただけでは枚数が正確でないことも多く、100枚あるはずが98~99枚とカウントされたり、100枚のはずが101枚とカウントされたことも・・・そのたびに女の子は苦笑い。首を傾げながら、もう一度紙幣の束をカウンターにかける作業を繰り返します。 ・・・そしてついに私に一言。 「この札束、枚数が足りないわ。これとこれも・・・やっぱり足りない。」 私はドライバーに呼びかけ、 「通りを渡って両替商に文句言ってきて!」 すると、ドライバーは足りなかった枚数だけ闇両替商から紙幣を受け取ってきます。 ・・・結局、辻褄が合うまでに30分以上かかってしまいました。 カウンターがヘボかったのか、女の子の計算が間違っていたのか、本当に闇両替商の札束が足りなかったのか・・・私たちには知る由もありません。 実際の枚数が足りていても足りていなくても、1枚2枚黙って補填したところで、両替商には利益があったことは間違いないでしょう。 でも、これがウズベキスタンだったら両替商とは大喧嘩になっていたに違いありません。 この数週間前にはサマルカンドの某5つ星ホテルの両替所(銀行の出張所)と両替で揉めたこともあり、マーリの両替商のこんないい加減さには愛しささえ感じてしまったのでした。 札束の山を前に、1枚2枚に目くじらを立てても仕方がない・・・と思う私も、現地人よりどんぶり勘定でいい加減な感覚の持ち主なのでしょう。 そもそも、(特にお金の)計算は大の苦手な私です(笑)。 P.S. 現地通貨の札束を数える煩わしさはウズベキスタンでも同様。 ただし、こちらでは現地通貨を受け取ったら、もう一度確認の意味で目の前で紙幣カウンターにかけてもらうことをおすすめします。 銀行からそのまま持ってこられた札束を受け取ったにも関わらず、分からない程度に窓口係が数枚紙幣を抜いていたり、提示されている両替レートをわずかにごまかしていたり・・・銀行の出張所とはいえ、決して安心は出来ません。 サマルカンドの某5つ星ホテルの両替所でも、タシケントの某4つ星ホテル(元外資系)の両替所でも、何食わぬ顔をして誤魔化していた職員に向かって怒りまくったことは忘れられません。 両替レシートを現地外務省に提出した際、それが公定両替レートをわずかに誤魔化した偽物のレシートだということが判明し、大騒ぎになったこともあります。個人の両替商のすることならばともかく、銀行が相手なのですから・・・ こういう狡さは中央アジアでもウズベキスタン特有の現象かもしれません。ウズベク人は「それはタジク人のすること・・・」と口を揃えることでしょうが。いや、古(いにしえ)のソグド人根性かも?! こういう場合には、 「郷に入れば郷に従え」 ということなのでしょう。 旅行者の皆さんには、現地で嫌な思いはされないに越したことはありません。 ウズベキスタンの悪口では決してありませんので、悪しからず・・・
by yksilkroad
| 2008-09-01 12:15
| 中央アジア
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Comments(3)
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by
hiroramone
at 2008-09-01 19:51
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最近はウズベキスタンも騙さない両替所が増えました。ウズベキスタンに住んで1年半になりますが、誤魔化されたのは1回もありません。友人のなかにはバザールで両替して少し足りなかったというケースがありましたが。警察の質も向上して、もうワイロをとられることはなくなりました。かなりウズベクも良くなってきていますよ。
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yksilkroad at 2008-09-01 20:54
本当ですか? それはよいことです。でも、私の体験、去年の9月にサマルカンドとタシケントの某一流ホテルでの両替所での出来事です。賄賂がなくなったというのも嬉しいですね。でも、私はやっぱりウズベクでは生き抜いてはいけなそうです・・・(弱気)
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by
辻
at 2016-01-20 13:27
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