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山田美帆(やまだみほ) ■取材・ロケ・コーディネーター ・中央アジア/シルクロード カザフスタン キルギス ウズベキスタン(カラカ ルパクスタン) タジキスタン トルクメニスタン ・ロシア・コーカサスなど 旧ソ連 ・イラン ■映像翻訳(ロシア語/カザフ語など) ■添乗・ツアーコーディネート メールはこちらへ yksilkroad@yahoo.co.jp *写真・記事ともに無断転載禁止。ご使用に際しては、メールにてご相談ください。 ++++++++++++++ ブログパーツ
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2010年 12月 17日
つい先日、日本橋の丸善でいろんな本を見ていたら、「世界のドア」とか「世界の橋」とか「世界のポスト」などという写真集も出ているのでびっくり。
何でも地道に集めれば本になるのでしょうか?! もちろん、アートとして見応えのあるものがゆえなのでしょうが。 「ユーラシア大陸の国々でプロパガンダポスターや看板、バス停、大統領、レーニン像、変てこりんなオブジェの写真は見つけたら撮っているんだけどなぁ…」 …ということで、今まで自分が撮った写真を一度整理してみることにしました。 まずこんな写真から。 カザフスタン・アルマティ州のウシュトベという小さな町のオンボロホテルの部屋のドアに掛けられていた注意書き。 ”親愛なる同士”という言葉の使い方が実にソ連的で、友人と思わず、 「…これって、絶対にソ連時代からここに掛かっているんだよねぇ!」 それで、ホテルの人に 「あの~、この注意書き、欲しいんですけど…」 と交渉してみたのですが、残念ながらもらえませんでした。←当たり前か…(笑) もらえたらうちの玄関のドアの内側に飾りたかったんですけど。 ちなみに私がいつもホテルの部屋で使っている電熱線の湯沸かし棒、実は部屋の中で使ってはいけないものだったのですね。 まあ、使い方を間違えれば火事の原因にもなりますし、感電死しかねないのは認めざるを得ませんが。 ところで、写真を整理していて思い出したのが、去年の秋に私が白タクのトランクに忘れてきてしまったある看板のこと。 私の目に留まったのはもちろん”ул. Ленина”と書かれた通りのプレートです。 「ねえ、庭にレーニン通りのプレートが置いてあるんだけど、あれもらって帰ってもいいかしら?」 という私に、 「美帆が欲しいんだったら持って帰りなよ。日本までちゃんと持って帰れるように包んで持たせてあげるから。」 とおじいちゃん。 ケゲンからアルマティまでは白タクで帰って来たのですが、アルマティに住む娘と息子たちに食料を預かって帰ったので、暗くなってアルマティでタクシーを降りるときにこの大事な大事なレーニン通りを迂闊にもついトランクに置き忘れてきてしまったのでした。 「レーニン通り、タクシーのトランクに置き忘れてきちゃったの…」 すぐにケゲンに電話をして泣きそうな私に、 「レーニン通りならまた探して見付けておくから心配しないで。マルクス通りでも何でも他に欲しいものがあったら行って頂戴ね…」 と慰めてくれたケゲンの家族でした。 その後ケゲンには行けずにいますが、私のお願いを覚えていてくれていたら今頃庭にはレーニン通りやマルクス通りというソ連の時代の通りのプレートであふれかえっているに違いありません。 年末年始には挨拶がてらケゲンに電話でも入れてみようかしら? 写真集に触発されたからというわけではありませんが、プロパガンダアートや大統領、看板、レーニン像、バス停や変てこりんなオブジェはこれからも地道に撮り続けていこうと思っています。
by yksilkroad
| 2010-12-17 02:43
| 中央アジア
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